● TBSニュース
2013/07/09 02:00 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201307/CN2013070801002069.html
日本「外交問題」として対処 尖閣、中国の領有権主張妨げず
沖縄県・尖閣諸島の領有権をめぐり日中が対立している問題で、日本政府が先月、中国政府に
「領土問題の存在は認めないが、外交問題として扱い、中国が領有権を主張することは妨げない」
との打開案を提示していたことが8日、分かった。
複数の日中関係筋が明らかにした。
昨年9月の尖閣国有化後、
「日本が領土問題の存在を認める」
ことを首脳会談の条件としてきた中国側に対する「回答」の形だが、“満額”ではないため、受け入れられるかどうかは未知数だ。
打開案は先月訪中した谷内正太郎内閣官房参与が示した。
日中関係の障害となっている「外交問題」として扱い、事態の沈静化を図るのが狙い。
』
「領土問題の存在は認めないが、中国が領有権を主張することは妨げない」
中国の言葉の汚さには定評があるが、日本語のこの表現のわかりにくさはなんだろう。
マジックのようだ。
でも外交っていうのはそういうものではあるが。
デジタル式に「1」か「0」で決着のつくものではない。
ファージーという「あいまいさ」が基本で成り立っているのが外交だから、これはこれでヨシとすることになるのだろう。
つまり、
「中国が領有権を主張する」は中国の内政問題であり、
日本政府は「内政干渉しない」ということなのだろうか。
ただ、あまり急がないほうがいい。
「2015年中国バブル崩壊説」が真実味を帯びている昨今ではどう中国が転ぶかわからない。
ということは逆に、中国が転んだときの対応に含みを持たせている可能性もある。
中国が転んだとき、いかに日本としては最大量の外交の実をとるか、
それにはそれまでにどういう手をうっておくべきか、なんてことも考えているのだろう。
外交はそのくらいなことを考えて事に当たらないといけない。
常に最良と最悪の間で触れ動いているということだ。
『
2013/07/09 19:37 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201307/CN2013070901001916.html
中国外務省「非難のいわれない」 日本の防衛白書に反論
【北京共同】中国外務省の華春瑩副報道局長は9日の定例記者会見で、日本の2013年版防衛白書が中国の海洋活動を「危険な行動」と警告したことなどに対し
「中国は国際法と国内法に基づき正常な海洋活動を展開しており、非難されるいわれはない」
と反論した。
副局長は沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の日中対立を念頭に
「われわれは、対話と協議を通じて領土と海洋をめぐる紛争と問題を解決するべきだと主張し、そのために積極的に努力している」
と強調。
その一方で
「いかなる国であれ中国の領土主権を侵すことは決して許さない」
と述べ、尖閣周辺での中国公船の活動を正当化した。
』
『
FNNニュース (07/10 01:32)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00249585.html
2013年版「防衛白書」 中国側、白書の指摘は事実ではないと強調
9日、閣議で了承された2013年版の「防衛白書」。
表紙も、レーダーを搭載した護衛艦や、自衛隊員などを描いてイメージを一新。
そして中は、写真や図表の量も大幅に増えた。
この白書の中で、厳しい表現で列挙されたのは、軍備を増強し、挑発活動を続ける中国の動きだった。
9日午後4時までに、尖閣諸島周辺の接続水域で、中国の海洋監視船3隻と、海洋調査船1隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認。
中国船による、尖閣諸島への接近が確認されるのは、これで5日連続となった。
中国の挑発行為がいまだやまない中、9日、閣議で了承されたのは、2013年版「防衛白書」。
日本を取り巻く安全保障環境について、「いっそう厳しさを増している」と強調し、尖閣諸島周辺などでの中国の活動について、「極めて遺憾だ」と非難した。
これに対して、中国外務省の華春瑩報道官は、
「中国は国際法と国内法の規則に従って、正常な海洋活動を行っており、議論の余地はない。
中国は平和発展の道を堅持しており、防衛的な国防政策を行っている」
と述べた。
中国側は、防衛白書の指摘は、事実ではないと強調した。
今回の白書について、軍事評論家の岡部 いさく氏は、近年、中国機に対するスクランブルが急増していることに注目。
岡部氏は
「白書では、中国軍の作戦機を約2,600機としています。
航空自衛隊が約400機ですから、比べものにならないですね。
しかも、活動している飛行機として、中国軍のスホーイ27という戦闘機の名前が白書で挙げられています。
このスホーイ27は、航空自衛隊のF-15J戦闘機よりも、さらに上回る性能を持つものといわれてますよね」
と話した。
また、北朝鮮の弾道ミサイルの開発について、比較的短期間のうちに、核兵器の小型化、弾頭化の実現に至っている可能性も排除できないと指摘している部分について、岡部氏は
「北朝鮮が、核弾頭を持っているかもしれないというこの白書の認識は、これはなかなか恐ろしいものがありますよね。
しかも、新型の弾道ミサイル、ムスダンも日本にとっての脅威だとしています。
このムスダンは、今は自衛隊が持っている迎撃ミサイルでは、迎撃が困難だと言われていますから、もしこれに核弾頭が搭載されているとしたら、これは日本にとってゆゆしきことということになるんじゃないでしょうか」
と述べた。
』
●日本の今年度の防衛予算は11年ぶりに増加した(ウオールストリートジャーナル)
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年7月12日 13時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74218&type=0
中国の脅威を誇張する日本の防衛白書に「懸念と不満」―中国外務省
2013年7月11日、人民日報によると、中国外交部(外務省)の華春瑩(ホア・チュンイン)報道官は10日の定例記者会見で、日本の2013年版防衛白書について、基本的事実を顧みず、悪意をもって「中国の脅威」を誇張しているとして、重大な懸念と強い不満を表明した。
記者:
日本は9日、新しい防衛白書を発表した。
日本周辺の安全保障環境は厳しさを増しているとして、中国の国防政策と軍事力発展の不透明性を非難し、中国の海洋活動には危険性があり、国際社会の懸念を招いているとする内容だ。
これについて中国側のコメントは?
華報道官:
私は次の点を強調したい。
第1に、中国は平和的発展の道を堅持し、防御的な国防政策を遂行しており、戦略的意図は透明だ。
中国の正常かつ正当な国防能力の発展は、いかなる国に対しても脅威とならず、日本に中国内部のことについて四の五の言う権利はない。
第2に、中国が国際法と国内法に基づき展開する正常な海洋活動に非難の余地はない。
われわれは一貫して領土や海洋をめぐる紛争の対話や協議を通じた解決に尽力しているが、いかなる国であろうと中国の領土主権を侵害することは決して許さない。
日本側は釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題でもめ事を引き起こし、中国の領土主権を深刻に損ない、地域の平和・安定を破壊した。
日本側は自らの誤った行動について口実を探すのではなく、自らのすることなすことを真剣に反省すべきだ。
第3に、平和と発展は現在の世界の本流だ。地域の平和・安定維持は大きな趨勢であり、人心の向かうところだ。
だが日本は世界の潮流に逆らい、人為的に緊張をつくりだし、摩擦と対立を煽り立てている。
日本側の目的は、外的脅威を誇張することで、自らの軍事力を発展させ、戦後国際秩序の束縛から抜け出す口実をつくることであり、これこそ本当に国際社会が強く警戒すべきことだ。
われわれは日本に対して、アジア諸国に対する侵略と植民地支配の歴史について真剣に省察(せいさつ)し、真剣に教訓を汲み取り、平和的発展の道を歩み、国家間の政治・安全保障面の相互信頼の強化と地域の平和・安定に貢献するよう促す。
第4に、中国側は対日関係を重視しており、日中間の4つの政治文書を基礎に、歴史を鑑とする精神に基づき日中関係を発展させることを望んでいる。
日本側は姿勢を正し、中国側と同じ方向に向かって、両国関係の健全な発展に影響を与える障害の除去、両国の政治・安全保障面の相互信頼の強化、国民感情の改善のために確かな努力を払わなければならない。
記者:
日本の指導者は
「日本側は常に対話のドアを開いているが、中国側は対話に前提条件を設け続けている。
これは受け入れられない」
と繰り返し表明している。
これについて中国側のコメントは?
華報道官:
中国側は一貫して対話による問題解決を主張し、かつ尽力している。
われわれの対話のドアは常に開かれている。現在の根本的な問題は、日本側が日中関係の直面する深刻な問題に向き合おうとせず、中国側との真剣な交渉や協議を避けていることにある。
日本側がすべきなのは、姿勢を正し、問題を直視して、両国関係の健全な発展における障害を除去するために確かな努力を払うことだ。
これ以上、中身のないいわゆる対話のスローガンを用いて溝を隠し、ごまかしてはならない。
(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年7月16日 18時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74364&type=0
<尖閣問題>
日中は危機的状況の回避を!
「対話による解決を求めたい」
=キャンベル前米国務次官補が記者会見―東京
●16日、キャンベル前米国務次官補とマイケル・グリーン戦略問題研究所副所長は日本記者クラブで記者会見した。キャンベル氏は尖閣諸島をめぐる日中間の係争について、「対話により危機的状況を回避することが先決」と強調した。写真はキャンベル氏(左)とグリーン氏。
2013年7月16日、カート・キャンベル前米国務次官補とマイケル・グリーン戦略問題研究所副所長は日本記者クラブで記者会見した。
キャンベル氏は尖閣諸島をめぐる日中間の係争について、「危機的状況を回避することが先決」と強調。
その上で、
●.中国に対しては軍艦や公船による挑発をやめるよう働きかける
●.一方、日本には中国と対話すべきだ
と求めていることを明らかにした。
グリーン氏は中国の戦略的台頭に対し
「抑止と説得で臨むのが米国の方針であり、日本が中国との関係を改善するよう望みたい」
と語った。
キャンベル氏の発言要旨は次の通り。
米国のアジア政策には
★.「北東アジア地域の外交政策の中心を中国に置くべきだという考え方」と
★.「同盟国との緊密な協力を中心にすべきだとの考え方」
の2つがあるが、今後はより深化した戦略を持たなければならない。
中国との関係の深化も進めるべきだし、ASEAN地域サミットなど東南アジアとの絆も深める必要がある。
欧州やインドなどとも連携していく必要がある。TPP(環太平洋連携協定)も重要である。
オバマ政権をはじめ米国の対アジア政策は超党派で取り組んでおり、日本に信頼を寄せている。
米国は70年近くに渡って日本の安全と安定をサポートしてきており、この約束を打ち切る考えはない。
日本も信頼してほしい。
北朝鮮、中国など北東アジアをめぐる問題は微妙であり、緊密な日米間協議が必要だ。
日本が中国、韓国と良好な関係を築くよう願っている。
互いに冷静になることが重要だ。
尖閣諸島問題での米国の方針は
(1).主権については基本的にどちらの「立場」も取らない、
(2).(沖縄)返還以来、日本による尖閣諸島の実効支配が続いている、
(3).危機が発生した場合安全保障上の規約に則って対応する、
(4).危機的状況を回避すること
が先決だ―の4点である。
中国に対しては軍艦や公船による挑発をやめるよう働きかける一方、日本には中国と対話すべきだと要請している。
』
[減速する成長、そして増強される軍備]
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