●この男の登場は権力争いが始まったということだろう
『
ロイター 2013年 07月 22日 21:45 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE96L07C20130722
政府のウェブサイトで22日明らかにされた。
同副首相は週末に中国南西部の貴州省を訪問した際、穏健な金融政策を維持しつつ、インフラ・社会福祉への妥当な投資と輸出セクター、サービスセクター、小規模企業の発展を支援するため、断固とした措置を講じる方針だとした。
副首相は
「われわれは成長の質改善に向け経済再編を加速させることにコミットしている」
と言明。
「われわれは、時宜を得た適切な方法で予防的に(政策を)微調整しなければならない」
と語った。
さらに
「妥当なインフラ投資に加え、社会福祉事業、サービスセクター、輸出、中小企業の支援に向け、財政や金融、および価格に関し断固とした措置を講じていかなければならない」
と語った。
中国の経済成長については、引き続き妥当な範囲内にあり、経済環境は一段と複雑になりつつあるとし、中国指導部の見解をあらためて示した。
米国が近く資産買い入れプログラムを縮小するとの観測が高まる中、中国金融当局者は資本流出に絡む問題に直面するとみられている。
ただ、中国国家外為管理局(SAFE)はこの日、中国からの資本逃避の兆候は現時点で見られないとの認識を示した。
ウェブサイト上に掲載した声明の中で「現時点で、外国資本の旺盛かつ急激な逃避の兆候は見られない」と指摘。
「市場では、人民元相場が均衡水準にあり、双方向に振れる傾向が高まっているとの認識が広がっている」
とした。
さらに、さえない外需や貿易摩擦の高まりが輸出を圧迫することが見込まれるものの、今年下期の国際資本の流出入は概ね均衡を保つとの見通しを示した。
「人民元上昇期待が薄れていることも資本の流入を弱めている」と指摘したうえで、2013年が前年同様、上期に流入超、下期に流出超になる可能性があるとした。
*内容を追加して再送します。
』
客観的にみて、中国が軍事を除いて低落傾向にあることは確かだろう。
ためにいろいろなテコ入れが行われているが、その裏ではそれと軌を一にする政治的な動きもみられる。
報道規制などはその象徴であろう。
朝日新聞のサイトすらみ見られなくなっているという。
おそらくこれから行われることは、改革とか汚職摘発といいながら、そのじつ
「粛清が行われる」
であろうことだ。
改革とか汚職摘発とかいうのは名目に過ぎない。
その名目で行われる内実は粛清だろう。
つまり、自分の身内には手を触れずに、他の派閥を改革という名目で叩く。
これまでは、両者でうまい汁を吸っていていがみ合うことはなかった。
だが、粛清が行われれば、利権を求めて国内での権力闘争が激化する。
頭のいい高官は粛清・権力闘争前にサイフを握ってさっさと海外へ逃げ出していく。
まずは生命が大事だ。
例えば、権力の亡霊とおもわれるこの男がピーチクやりだす。
この男の目的は自己の派閥勢力を発展させることのみである。
よってこの男がピーチクを始めたということは、即、
共産党内部での権力闘争が動き始めた
ということでもある。
『
ロイター 2013年 07月 23日 02:54 JST
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTJE96L01P20130722
中国は米との論争恐れるべきでない、率直な対話必要
=江元国家主席
[北京 22日 ロイター] - 中国の江沢民元国家主席が7月上旬、米国のキッシンジャー元国務長官と会談した際、中国は米国との論争を恐れるべきではなく、率直な対話が必要との考えを示していたことが、中国外務省の声明で明らかとなった。
米中関係をめぐっては、コンピューターのハッキング行為や元米中央情報局(CIA)職員エドワード・スノーデン氏に絡む問題で緊張が高まっている。
7 月3日に上海で行われた会談で、江氏は
「現在、両国間で一定の矛盾が存在しているが、双方の指導者が率直な意見交換を行う限り、多くの問題は解決可能であると個人的に理解している」
と述べた。
また、6月の米中首脳会談で習近平国家主席とオバマ大統領が率直な対話を行ったことは喜ばしいとし「二国間関係の発展に極めて有益だ」とした。
』
『
朝日新聞 2013年7月23日6時54分
http://www.asahi.com/international/update/0722/TKY201307220510.html
江沢民氏、習主席を「能力ある」 上海で元米国務長官に
【上海=金順姫】中国の江沢民元国家主席が上海で3日、習近平(シーチンピン)国家主席について「非常に能力があり、知恵がある国家指導者だ」と評価した。
米国のキッシンジャー元国務長官との会談で語った。
中国外務省が22日明らかにした。
江氏側には、習氏との関係の近さをアピールし、中国共産党指導部内での影響力につなげたい思惑があるとみられる。
江氏夫妻は、キッシンジャー夫妻や孫娘らを上海に招待。
「少し前に習近平国家主席と電話した」
という江氏は、
「中国のように13億人の人口を持つ大国には強力な指導者が必要だ」
と指摘。
習氏を
「新疆ウイグル自治区で起きたテロ事件で、果断に方策を決め、迅速に制圧した」
と評した。
また、6月の習氏とオバマ米大統領との会談は
中米関係の発展にとって非常に有益だ」
とした。
』
ニカ月ほど前の記事だが、それらしき雰囲気を伝えている。
『
サーチナニュース 2013/05/13(月) 15:12
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0513&f=politics_0513_003.shtml
中国高官が失脚・取調べ…江沢民氏腹心、背後に権力争いか
新華社や中国新聞社など中国の主要メディアは12日、中国政府国家発展改革委員会(発改委)の劉鉄男副主任(写真)が「重大な紀律違反」の疑いで取り調べを受けていると報じた。
劉副主任は江沢民元国家主席の腹心であり、背後には権力争いがあるとの見方もでている。
劉副主任は1954年、北京市で生まれた。
大学院に進み経済学修士と工学博士号を“取得”したとされる。
卒業後は中国中央政府で、マクロ経済コントロール関係の仕事に従事した。
1996-99年は駐日本大使館で、経済担当の参事官を務めた。
2003年に政府の機構改革で発改委が発足すると、工業局局長などを務めた。
08年には同委員会副主任に昇進。
11年1月からは国家エネルギー局局長も兼務した。
2012年12月6日、雑誌「財経」の副編集長で、ジャーナリストの羅昌平氏が、実名で公開しているブログで、劉副主任について「学歴偽造」、「巨額のローン詐欺をした」、「元愛人と利害問題で対立し『殺す』と脅した」などの疑いがあるとの文章を発表した。
国家エネルギー局は同日、「誣告(ぶこく)であり、事件として扱う」と回答。
羅氏は2013年1月13日になり、中国共産党紀律委員会は羅氏の訴えに「実名告発」の制度を適用したと表明。
5月12日は中国の主要メディアも劉副主任の調査を事実として報じた。劉副主任の失脚はすでに確定したと考えてよい。
劉副主任は、中国共産党の江沢民元総書記(元国家主席)、周永康前中央政治局常務委員につながるラインのひとりとみられている。
そのため、劉副主任はの背景には、胡錦濤前総書記(前国家主席)-温家宝前首相の派閥との江沢民派の権力争いがあるとの見方が出ている。
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◆解説◆
龍副主任の失脚が共産党上層部の権力争いが関係しているとの説が、「争いの直接の発端」としているのは、重慶市の薄熙来共産党委員会書記の失脚だ。
温首相が2011年に薄熙来書記を処罰しようとすると、周常務委員らが抵抗。
しかし温首相らは薄書記の処罰を強行した。
その後、周常務委員らは、温首相の家族の不正蓄財問題や、習近平国家副主席(当時、現在は国家主席)のスキャンダルをインターネットなどを通じて流したという。
胡前国家主席と習現主席は政策面や派閥で必ずしも一致しておらず、胡前主席は当初、“子飼い”である李克強現首相を、中国のトップである共産党総書記・中央軍事委員会主席・国家主席にする考えだったとされる。
上記「説」が正しければ、周常務委員ら江沢民派は、習現主席も「敵に回した」ことになる。
中国ではこのところ、国民の「腐敗現象」にたいする怒りを背景に、
対立派閥に打撃を与えるため汚職などのスキャンダルを利用して、派閥の構成員を失脚させた
と見られる場合が目立つ。
対立派閥の攻撃材料として、「対日問題」が用いられたとされる場合もある。
胡錦濤-温家宝政権は当初、日本に対して「歴史問題は解決済」ととする姿勢をほのめかしていたが、小泉純一郎首相の靖国神社参拝をきっかけに、江沢民前主席(当時)らが反日運動などを支持し、胡-温政権をかなり追いつめたとされる。
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[減速する成長、そして増強される軍備]
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