2013年7月7日日曜日

世界一の造船国・中国、今後5年間で3分の1の造船所が倒産の可能性

_

●5日、世界最大の造船国である中国の造船業界が苦境に立たされている。業界の予測によると、今後5年以内に3分の1の造船所が倒産する可能性があるという。写真は江蘇省南通市の造船所。


レコードチャイナ 配信日時:2013年7月7日 11時22分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74053&type=0

世界一の造船国・中国、今後5年間で3分の1の造船所が倒産の可能性―米メディア

 2013年7月5日、ブルームバーグによると、世界最大の造船国である中国の造船業界が苦境に立たされている。
 業界の予測によると、今後5年以内に3分の1の造船所が倒産する可能性があるという。
 環球時報(電子版)が伝えた。

 中国の造船業界の今年5月の受注は前年同期比23%減となった。
 受注の減少は手付金受領額の減少にもつながっている。
 10年には総価格の20%を要求していた手付金は、現在は総価格の2.5%まで引き下げているケースもある。

 また、受注単価や総額も下落している。
 今年4月には、コンテナ1万3500個の積載が可能な船舶を08年6月以降の最低価格1億600万ドルで受注した。
 新規受注総額も08年の1747億ドルから12年には847億ドルへと半減している。

 一方、各企業の流動性資金の不足も顕著になっている。
 中国船舶工業行業協会の王錦蓮(ワン・ジンリエン)秘書長は
 「金融機関自身の流動性資金不足が問題になっている現段階では、造船業界に資金提供したがらない」
と話した。

 世界第2の造船国・韓国との競争激化も中国企業の苦境に大きく影響している。
 中国の造船業界は12年、造船所464カ所で受注額143億ドル、積載量1870万載貨重量トンを受注した。
 これに対し韓国は、造船所88カ所で受注額296億ドル、1460万載貨重量トンを受注している。

 昨年12月末現在で、中国には年間500万元(約8250万円)以上の売上高のある造船所が1647カ所存在しているが、これらの造船所は現在、石油採掘取引の拡大によって新規受注額下落の影響とのバランスを保っている。

 業界アナリストは
 「市場全体が不景気のため、造船業界は八方ふさがりの状態にある。
 今年は従来よりもさらに厳しい年になる」
と予測している。


【参考】

レコードチャイナ 配信日時:2013年3月1日 18時40分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69868

2012年の中国造船業輸出額、世界一に
=韓国は世界経済低迷受け首位から陥落―韓国メディア


●28日、韓国・朝鮮日報によると、2012年中国の造船業は輸出額が韓国を超え世界一となった。
 韓国当局のデータによると、2012年韓国の造船業輸出額は378億ドルで、中国は392億ドルだった。
写真は湖北省宜昌市の造船所。

 2013年2月28日、韓国・朝鮮日報によると、2012年中国の造船業は輸出額が韓国を超え世界一となった。
 シンガポール華字紙・聯合早報が伝えた。

 韓国の造船業輸出額は2001年に日本を抜き世界一となり、その11年後に首位の座を中国に明け渡した。
 韓国当局のデータによると、2012年
 韓国の造船業輸出額は378億ドル(約3兆4700億円)で、
 中国は392億ドル(約3兆6000億円)だった。

 韓国メディアは、韓国が首位から転落した原因は世界経済低迷の影響が中国より大きかったからだと指摘。
 実際、韓国の2012年の造船業輸出額は前年比で約3割減少した。
 一方中国も2012年の輸出額は減少したものの、前年比10%程度にとどまった。




減速する成長、そして増強される軍備


_