2013年7月24日水曜日

「空中城市」超圧縮建築工法:中国の経済成長を体現しているような建築物

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●20日、紅網は記事「長沙市の“世界一高いビル”の基礎工事がスタート、来年4月にも頂上部まで完成」を掲載した。今月20日に着工式が行われたばかりだが、来年5月には入居が可能という信じられないハイペースで建設が進む。資料図。


レコードチャイナ 配信日時:2013年7月24日 7時40分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74631&type=0

<中華ボイス>「異常だ!」世界一838mビル、着工から入居まで1年足らず―中国ネットユーザー


●23日、中国・湖南省長沙市で建設が開始した“世界一高いビル”に対し、中国のネットユーザーは「これだけ巨大なプロジェクトなのに建設期間は1年足らずだ。建設について専門知識はないが、この建設スピードは異常だ!」と指摘した。資料図

 2013年7月23日、中国・湖南省長沙市で、
 「天空都市」と名付けられた“世界一高いビル”
の建設がこのほど開始した。
 同ビルは220階建てで、高さは838m。
 現在高さ世界一のビルである、アラブ首長国連邦ドバイのブルジュ・ハリファよりも10m高い。
 20日、着工式が行われたばかりだが、
 2014年の5月か6月には入居が可能
だという。

 一方で、2012年6月に建設計画が公表されて以降、完成までに必要な期間があまりに短いため、計画を疑問視するする見方が強まり、物議を醸している。
 ある中国ネットユーザーは、
 「これだけ巨大なプロジェクトなのに建設期間は1年足らずだ。
 完成後はブルジュ・ハリファを抜き世界一の高さを誇るビルになるというが、ブルジュ・ハリファの建設には47カ月が費やされた。
 建設について専門知識はないが、この建設スピードは異常だ!」
と指摘した。



レコードチャイナ 配信日時:2013年7月25日
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74716&type=0

「頭頂部に毛沢東の像を」「風で傾きそう」中国の世界一838mビル、日本のネットで話題―日本メディア


●24日、日本メディアの報道によると、中国・湖南省長沙市で先日着工した、「天空都市」と名付けられた世界一838mのビルには52億5000万元(約849億円)が投じられ、完成すればブルジュ・ハリファを超え、世界一高いビルになる。資料写真。

 2013年7月24日、日本メディアの報道によると、中国・湖南省長沙市で先日着工した、「天空都市」と名付けられた世界一838mのビルには52億5000万元(約849億円)が投じられ、完成すればアラブ首長国連邦ドバイのブルジュ・ハリファを超え、世界一高いビルになる。環球時報(電子版)が伝えた。

 ところがその注目は高さではなく、建設期間が余りにも短いということに集まっている。
 建設を担当する企業の責任者によると、ビルの建設予定期間はわずかに10カ月だ。
 短い工期に対して中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられたが、日本のネットユーザーからも関連の書き込みが多く見られた。
 以下はその概要。

●.「今のトレンドは高層ではなく、自然との調和だ。
 確かに高層にすることで地表の空間は節約できるが、できた空間を緑化しないのなら意味がない」
●.「中国はさまざまな物で世界記録を破り、自分たちの歴史を更新したいのだ。
 気持ちはわかる」

●.「それにしても建設期間が短か過ぎる。
 大風が吹いたら傾きそうだ」
●.「上層で火事があったら、消火が面倒かも」
●.「きっとこのビルで撮影をするハリウッド映画が増えるに違いない」
●.「湖南省は中国の経済発展において重要な省ではない。
 高層ビルの建設も注目を集めるためだろうが、必ずしも投資を呼び込むとは限らない」

●.「このビルは一体何に使われるの?
 ドバイのブルジュ・ハリファはホテルが中心だが、仮に中国でも同じような構想なら、汚職を徹底的に防ぐ必要がある」

●.「中国は長沙市を新たな首都にするつもりか?」
●.「あそこまで高いビルだ、雷が鳴り響く時はさぞかし刺激的だろうな」
●.「テロの標的になりそう、湖南省の政府はくれぐれも民衆の怒りを買わないように用心しないとね」

●.「韓国もメンツをかけて、さらに高いビルを建設するかも」
●.「みんななぜ悪口ばかりなんだ。
 この建築は建築士にとってチャレンジで、素晴らしい建築物だ。
 完成したら中国に行き見てみたい」

●.「地震大国の日本では成り立たない建築物だな。
 深度3でも傾きそう」
●.「頭頂部に毛沢東の像を設置したらどうだ、毛沢東が自分の故郷で中国全土を見渡しているという象徴になるだろう」
●.「中国人はなぜ、一般人の生活向上や社会問題を解決するような有意義なものをつくならないのだ?」



レコードチャイナ 配信日時:2013年7月22日 16時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74563&type=

「世界一高層ビル」の基礎工事がスタート、
来年4月にも頂上部まで完成=220階建て―中国

 2013年7月20日、紅網は記事
長沙市の“世界一高いビル”の基礎工事がスタート、来年4月にも頂上部まで完成
を掲載した。

 湖南省長沙市で“世界一高いビル”の建設が始まった。
 「天空都市」と名付けられたこのビルは220階建て、高さ838メートル。
 現在世界一のブルジュ・ハリファ(アラブ首長国連邦ドバイ)よりも10メートル高い。
 20日、着工式が行われたばかりだが、来年4月には頂上部まで完成。5月か6月には入居が可能という信じられないハイペースで建設が進められる。

 天空都市は1~5階が小中高校、幼稚園、老人ホーム、病院。
 6~15階がオフィスビル、16~170階がマンション。
 171~202階がホテルという構成。散歩道やスポーツジムもビル内に設置される。
 天空都市という名前の通り、ビルの中にすべての都市機能が備えられているという。



レコードチャイナ 配信日時:2012年6月8日 14時13分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61939&type=

世界最高超高層ビル計画、わずか「2カ月で完成」―中国

 2012年6月7日、湖南在線によると、中国の建設企業・遠大集団が湖南省長沙市に世界一高い超高層ビルを建設するとの情報が簡易投稿サイト「微博」上に流れた。
 ビルは「天空都市」と名付けられ220階建て。
 来年元日に完成するという。

 それによると、天空都市は現在世界一高い高層ビル・アラブ首長国連邦(UAE)のドバイにあるブルジュ・ハリファ(高さ828メートル)を50階上回るという。
 さらに、微博の別の書き込みによると、天空都市の建設期間は2カ月。
 ブルジュ・ハリファの6年を大きく更新する超スピードで作られるという。

 これに対し、遠大集団は「まだ社内的な交渉段階で公式発表はできない」としている。
 同社によると、天空都市は同社が10年11月に建設計画を発表した高層ビル「空中都市」(高さ666メートル、220階)に外見は似ているものの、建築技術をさらに改良した。
 ビルにはホテル、病院、学校、商業施設などが入居する予定という。


 「2カ月で完成」というのは根も葉もないウワサでありどうも「12ケ月」のようである。
 でもたった1年で220階のビルが完成するのだろうか
 たしかコンクリートが目的の強度を出すのに4週間かかるという。
 ということは3層ずつ上げていったとしても70ケ月かかる。
 コンクリート強度を倍にしても35ケ月は欲しいところだ。
 コンクリート系は使わず、鉄骨系で推進していくのであろうが、それにしてもスゴイ。
 なにか、中国経済の高度成長とリンクして考えてしまう。
 つまり、
●.ほんとうにこんな短期間でできるのだろうか
●.出来たとして、強度は十分出るのであろうか。
●.完成強度は出たとしてその後の維持強度は保持されるのであろうか
●.建築物の機能が十分検討されているのであろうか。
●.メンテナンスのシステムはどうなっているのだろうか
などなど。
 出来たはいいが、あちこちで機能障害が発生して、使えずに放置されるということはないのだろうか。
 なにか中国そのものの姿をこの建築物に見てしまうのだが。
 圧縮成長の歪で、中国の未来は暗いものなってきている。
 この建築の完成後はどうなるだろう。
 ゴースト・ビルデイングとして名を残すことはありえるだろうか。
 何か大きな不安が渦巻いている。
 「成長はしたのだが?」
では、どうもやりきれない。


 さてさて、その後のニュースだが。


レコードチャイナ 配信日時:2013年7月25日
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74727&type=0

838mの世界一のビル、違法行為で早くも頓挫、
専門家「張りぼてしかできない」―湖南省長沙市


●.24日、中国・湖南省長沙市で着工したばかりの「空中都市」は、同省の関連部門に対し建設に関わる手続きを完了しておらず、建設作業は進められていないという。資料写真。

 2013年7月24日、中国・湖南省長沙市で着工したばかりの「空中都市」は、
 同省の関連部門に対し建設に関わる手続きを完了しておらず
 建設作業は進められていないという。
 新華社通信が伝えた。

 「空中都市」の高さは838mの予定で、完成すれば世界一の高層ビルになる。
 20日には建設を担当する遠大集団が着工のセレモニーを開いたが、10カ月という短い建設期間に安全を懸念する声が多く聞かれている。

 遠大集団が公表したデータによると、同ビルは高さ838m、地下6階、地上202階で、建設面積は105万平方メートル。
 1~5階は小中学校や託児所、老人ホーム、クリニックの店舗。
 6~15階はオフィスで、さらに上は住居やホテル、レストランが入る予定。
 建設は同集団の子会社が担当し、建設費用は90億元(約1450億円)を投入するという。

 ところが、湖南大学建築学院の専門家によると、遠大集団が公表した建設プランでは、ビルの建設における安全面や運営面、さらに維持において問題が存在する。
 専門家は
 「同ビルではおそらく、風や地震に対する耐久性の試験を行っていない。
 予算も少なすぎる。
 公表された予算だと、張りぼてしかできない
と指摘している。

 建設の手続きが完了していないことについて、業界関係者は
 「手続きが完了していない状況での着工は違法行為だ」
と語っている。
 さらに専門家を含む多くの人は、
 「早急に合法な手続きを完了する必要がある。
 当局は公共の利益に関する安全のリスクや環境への影響、企画や建設許可などの重要な情報に関しては、遠大集団を通さず直接公表すべきだ」
と意見が一致している。




減速する成長、そして増強される軍備


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