2013年7月30日火曜日

中国に反旗を翻すフィリッピン(3):スービック湾への海軍と空軍の移転を計画

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●29日、人民日報によると、海軍南海艦隊は26日、南シナ海の某海域で複雑な電磁環境下における実弾演習を行い、情報システムに基づく海上作戦指揮、多兵種合同対海長距離攻撃、制空作戦、総合対空ミサイル防衛などを重点的に訓練した。


レコードチャイナ 配信日時:2013年7月31日 9時26分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74904&type=0

南シナ海艦隊が特殊環境下における実弾演習に成功―中国メディア

 2013年7月29日、人民日報によると、海軍南海艦隊は26日、南シナ海の某海域で複雑な電磁環境下における実弾演習を行い、情報システムに基づく海上作戦指揮、多兵種合同対海長距離攻撃、制空作戦、総合対空ミサイル防衛などを重点的に訓練した。

 演習は南中海艦隊が組織・指揮し、強電磁干渉下で、まず某新型潜水艦がミサイルを発射し、新型護衛駆逐艦、ミサイル艇、航空機、地対艦ミサイルなどの兵力が、海上の目標艦艇に対して波状攻撃を行った。
 早期警戒機の指揮・誘導の下、戦闘機が制空作戦を実施し、高空と超低空の目標を迎撃した。
 総合対空ミサイル防衛作戦では様々な妨害条件下で多方向からのミサイル連続攻撃に対して沈着に応戦し、来襲するミサイルを1つ1つ迎撃した。

 (提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)



レコードチャイナ 配信日時:2013年7月30日 19時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74891&type=0

<南シナ海問題>
スービック湾への海軍と空軍の移転を計画=対中領土紛争に対応―フィリピン国防相

 2013年7月29日、人民日報によると、フィリピンのガズミン国防相は28日、空軍と海軍の主要基地をかつて米海軍基地があったスービック湾に改めて移し、中国と領土係争を抱える南シナ海により迅速に展開できるようにする計画であることを明らかにした。
 フィリピンは南シナ海問題で中国と拮抗できるよう、鳴り物入りで軍事力を拡大していると見られる。

 スービック湾は天然の深い港湾で、首都マニラの北80kmに位置し、フィリピンが米国から得た大型軍艦2隻も停泊できる。

 1901年に米国はスービック湾に海軍基地を建設し、かつては海外最大の米軍基地として知られた。
 1990年代初めの米軍撤退を受けてフィリピン政府に返還され、1992年に経済特別区となった。

 AP通信が入手したフィリピン国防省の機密文書によると、同じくマニラの北に位置するクラーク空軍基地と比べ、スービック湾は戦闘機の所要時間をより短縮して、中国と領土係争を抱える南シナ海により直接的、より迅速に展開できる。
 空軍基地の新規建設には約2億5600万ドル(約251億1616万円)必要だが、スービック湾はすでに世界レベルの滑走路と航空施設を備えており、約1億1900万ドル(約116億7509万円)で空軍基地に改修できる。

 ガズミン国防相は資金さえ確保できれば、空軍と海軍およびその軍用機と軍艦をスービック湾に移す方針を表明。
 「これはわれわれの西フィリピン海(南シナ海)を守るためだ」
とも述べた。

 同文書によるとフィリピンは将来米軍に短期駐留を認め、現在より大規模な合同軍事演習を多く行なうことも計画している。

 フィリピンは一貫して米国がアジア太平洋地域で軍事力を強化して中国を牽制することを支持するとともに、外交的手段で南シナ海の主権を中国と争っている。

 AP通信は
 「現在、南シナ海の領土紛争が引き起こす衝突への懸念が深まっている。
 深刻な衝突が起きた場合、成長を続けるアジア経済が将来脅かされるかもしれない」
と論じた。

(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)



レコードチャイナ 配信日時:2013年7月30日 22時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74899&type=0

日本がフィリピンに巡視船10隻と100億円を供与―中国メディア

 2013年7月29日、新京報によると、安倍晋三首相はマレーシア、シンガポールに続き、今月26日夜にフィリピン訪問のためマニラに到着。
 27日には、円借款の形でフィリピン沿岸警備隊に巡視船10隻を供与することを発表した。
 専門家はフィリピンと共同で中国に対処することが目的だと指摘した。

■フィリピンの慰安婦組織:求めているのは正義、軍艦はいらない

 安倍首相はアキノ大統領との会談後の記者会見で、日比関係強化に向けて経済の共同発展、海洋安全協力の強化、ミンダナオ和平支援の強化、民間交流の促進という4つのイニシアティブを表明した。

 アキノ大統領は日本政府からフィリピン沿岸警備隊への多機能巡視船と通信システムの供与に謝意を表した。

 日本高官によると、安倍首相はフィリピン側に都市のインフラ整備、フィリピン人看護師の受け入れ、両国間の定期便の増加を含む包括的提案を行なった。
 また、災害に備えて100億円を供与することも表明した。

 同日、フィリピンの慰安婦組織が大統領府近くで抗議デモを行った。
 参加者は「私たちが求めているのは正義、軍艦はいらない」と書かれたプラカードを高く掲げ、アキノ大統領に対して、第2次大戦中にフィリピン女性を強制連行して陵辱した日本軍の悪行を忘れず、彼女らが「明確な謝罪」と政府による賠償などを求めていることを日本政府に伝えるよう求めた。

■海上戦略通路の安全を確保するためか

 日本研究が専門の楊伯江(ヤン・ボージアン)中国現代国際関係研究院教授は
 「2011年にアキノ大統領が訪日した際、日本側は沿岸警備隊施設の建設支援を含む援助を約束した。
 今回の安倍首相の訪問は約束を履行した上で追加援助を行うものだ」
と指摘。
 安倍首相の戦略的意図として
▽.日本の海上戦略通路の安全を確保する
▽.中国と地政学的競争を繰り広げる
▽.フィリピンなど中国と紛争を抱える国々を抱き込み、東シナ海問題と南シナ海問題で策応し、共同で中国に対処する
――を挙げた。

 安倍首相は27日、参議院選挙での自民党の勝利を利用して、東南アジア地域で戦略外交を一段と推し進める考えを表明した。
 楊氏によると、これは始まりに過ぎない。
 今年に入り、安倍首相は東南アジア地域をすでに3回訪問している。
 また、閣僚複数がフィリピンを訪問している。

(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)



レコードチャイナ 配信日時:2013年8月1日 6時48分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74953&type=0

日本のフィリピン支援、
「日本は羊の皮をかぶった狼」「中国は弾薬を詰めろ」―中国版ツイッター

 2013年7月31日、安倍晋三首相は今月末、東南アジアを訪問。27日には、フィリピンに巡視船10隻を供与すると発表した。
 これに対しフィリピンの慰安婦組織は、大統領府近くで抗議デモを行い、中国版ツイッターでも多くのコメントが寄せられた。
 以下はその代表的なコメント。

●.「一方は自分の政治家としての前途のために祖国を戦争へと推し進め、一方は自分の利益のために祖国の長期的な利益を売った。両者共に腹の中はろくでもない!」
●.「中国は弾薬を詰め、やつらに照準を合わせるべきだ!」

●.「中国共産党は北朝鮮という頼れない友人以外、国際社会で友と呼べる存在はない」
●.「日本がフィリピンに供与したお金は無駄になるだろう。
 日中間で実際に衝突が起きた場合、フィリピンに何ができる?」

●.「日本はかつて野獣のごとくフィリピンを蹂躙(じゅうりん)した。
 それが今では羊の皮をかぶりフィリピンに支援している。
 謝罪もできない国にろくな考えなどありはしない。
 フィリピン政府はそんな羊の皮をかぶった狼をパートナーとしているが、幸いにも慰安婦組織のように、理智的で正義を訴える人民がいてほっとした」



減速する成長、そして増強される軍備


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