2013年7月18日木曜日

首相の石垣島訪問「領土を断固守り抜く」:挑発する日本の対中強硬姿勢の裏側?

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安倍首相「領土守り抜く」 尖閣警備の海保激励



レコードチャイナ 配信日時:2013年7月18日 9時8分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74412&type=0

<尖閣問題>安倍首相、石垣島訪問で中国をけん制する狙いか―中国メディア


●.17日午前、参院選遊説のため沖縄県を訪問中の日本の安倍晋三首相は、尖閣諸島からほど近い同県石垣市の石垣島を訪問し、海上の警備状況を視察した。写真は、尖閣諸島と石垣島の位置関係を示した中国の地図。

2013年7月17日午前、参院選遊説のため沖縄県を訪問中の日本の安倍晋三首相は、尖閣諸島からほど近い同県石垣市の石垣島を訪問し、海上の警備状況を視察した。同日付で中国新聞網が伝えた。

安倍首相は尖閣諸島を警備する最前線の部隊となる、石垣海上保安部の巡視船に乗って視察を行い、尖閣諸島の警備状況について聴取した。午後からは同県宮古島を訪問し、航空自衛隊の宮古島分屯基地を視察。同基地は、東シナ海の領空および尖閣諸島の海域・領空の監視を担当する。

日中が依然として緊張関係にある状況下で、安倍首相が尖閣諸島を防衛する部隊の最前線を視察したことは、日本国民に対して「領土を断固として守り抜いていく」という政治的決意を表明するという意図の他に、中国をけん制する狙いもあるものとみられる。



レコードチャイナ 配信日時:2013年7月18日 0時43分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74421&type=0

<尖閣問題>安倍首相の石垣訪問、中国へ「方針堅持」アピール?―中国メディア

2013年7月17日、日本の朝日新聞によると、安倍晋三首相は同日、沖縄県石垣市の石垣海上保安部を視察し、尖閣諸島(中国名・釣魚島)を管轄する同海保の職員を激励した。中新網が伝えた。

それによると、安倍首相の訪問は尖閣諸島をめぐる日中対立激化を受けたもの。同首相は海保職員を激励し「諸君の先頭に立ってわが国の領土、領海、領空を断固として守り抜く決意だ」と語った。一方、日本の外務省幹部は今回の訪問について「中国側に姿勢をアピールする狙いがある」と説明。参院選後も尖閣に対する日本政府の姿勢に変更はないとの方針を示したものとみられる。

また、安倍首相は同日午後、宮古島の航空自衛隊宮古島分屯地を視察。隊員に向けた談話を発表した。今回の石垣・宮古島訪問には、中国の活発な海洋進出を受け、島しょ部の防衛強化を考慮したものとみられる。



朝鮮日報 記事入力 : 2013/07/18 08:19
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/07/18/2013071800464.html

安倍首相が石垣島訪問「領土を断固守り抜く」

 「諸君の先頭に立って、国民の生命・財産、わが国の領土・領海・領空を断固として守り抜く」

 安倍晋三首相が17日午前、沖縄県の石垣島を訪れ、埠頭(ふとう)に停泊中の巡視船「いしがき」に乗り込み、中国と領有権を争っている尖閣諸島(中国名:釣魚島)を守ると強調した。参議院議員選挙(21日投開票)を4日後に控え、中国との領土紛争を選挙に利用する戦略とみられる。

 石垣島は尖閣諸島から150-170キロ離れた場所にある島で、尖閣諸島を警備する海上保安部の巡視船基地がある。現職首相の石垣島訪問は沖縄が日本に返還された1972年以降で初めて。

 安倍首相は石垣海上保安部職員らの前で行った演説で、中国の監視船が尖閣周辺の日本領海への侵入を繰り返しているとし「わが国の領土、領海、主権に対する挑発が続いている」と述べた。また、石垣市内で行った街頭演説でも「尖閣は歴史的、国際法的に日本固有の領土であり、私は一歩たりとも譲歩しない」と強調した。

 安倍首相は前日に沖縄入りし、街頭で自民党候補者の支持を訴えた。17日午後には沖縄・宮古島の航空自衛隊宮古島分屯基地を視察に訪れた。宮古島分屯基地は、レーダーで尖閣を含めた東シナ海の領空監視にあたっている。日本は中国をけん制するため、宮古島の下地島空港にF15戦闘機を配備することも検討している。

 一方、日本の植民地支配や侵略を謝罪した「村山談話」を発表した村山富市元首相は16日に記者会見し「戦後レジーム(体制)からの脱却を主張する安倍首相は『村山談話』を継承する気がないと思う」と批判した。



ウオールストリートジャーナル     2013/07/18 8:12 am
http://realtime.wsj.com/japan/2013/07/18/%E6%8C%91%E7%99%BA%E3%81%8C%E7%B6%9A%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%EF%BC%9D%E5%AE%89%E5%80%8D%E9%A6%96%E7%9B%B8%E3%80%81%E7%9F%B3%E5%9E%A3%E3%83%BB%E5%AE%AE%E5%8F%A4%E8%A8%AA%E5%95%8F%E3%81%A7/

挑発が続いている=安倍首相、石垣・宮古訪問で

安倍晋三首相は21日の参議院選挙が4日後に迫った17日、日中対立のまさに最前線と言える沖縄県の石垣、宮古の両島を遊説訪問した。

   
 ●  石垣島で巡視船を視察する安倍首相(17日)

 最初の遊説先となったのは石垣市の石垣島。
 日中間の領有権問題の中心である尖閣諸島(中国名:釣魚島)も同市に属している。
 石垣海上保安部を訪問した首相は、諸島周辺の警備に当たっている巡視船「いしがき」に乗り込んで視察した後、
 「諸君が領海警備などに尽力していることを高く評価する」
と職員らを激励した。

 また、
 「今、わが国の領土・領海や主権に対する挑発が続いている」
と述べたが、そのような挑発の出所については明言しなかった。
 さらに石垣市内でも演説を行い、
 「尖閣は間違いなく、歴史的にも国際法的にも日本固有の領土だ。
 私たちは一歩たりとも譲歩する考えはない」
と尖閣問題に対する強い姿勢を示した。

 第2次世界大戦後から米統治下にあった沖縄が本土復帰した1972年以降で、現職首相が石垣島を訪問したのは今回が初めてだ。

 安倍首相はその後、石垣島の東に位置する宮古島の航空自衛隊宮古島分屯基地を訪れた。
 同基地は、レーダーで尖閣諸島周辺など東シナ海の領空監視を行っている。

 首相は自衛隊員を前に、南西地域で領空侵犯が急増している状況の中、
 「宮古島の基地の役割は一層重要性を増しており、この基地は、まさに、南西地域の情報収集・警戒監視・偵察活動、すなわち、ISRの要石である」
と強調した。

 日本の防衛省関係者らは現在、南西地域の防衛体制を強化する取り組みの一環として、
 宮古島と石垣島での新たな施設の建設の可能性を検討している。
記者: Yuka Hayashi

原文(英語):African Oil Producers Eye Asia as US Output Booms
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2013/07/17/abe-takes-election-campaign-to-frontlines-literally/


 この状態で安倍内閣が選挙で勝ったら、中国の立場は薄くなる。
 おそらく、いくら中国が圧力をかけてきても、その圧力を利用して「悪代官・中国」のイメージを流布させることが容易にできることになる。
 さらに言えば、安倍内閣とは中国が日本へいろいろなチョッカイを出して刺激してくれることを望んでいるとおもわれる。
 もし下手に中国が妥協して折れてしまったら、防衛力増強の趣旨が消えてしまうことになる。
 安倍内閣としては、
 中国がいまのような中途半端なやりかたを長期的に継続してくれることを願っている
のではないだろうか。
 安倍内閣が「領土問題は存在しない」といい、中国が「核心的利益」と叫んでいるかぎり、安倍さんは安泰だということでもある。
 安倍内閣を中国が後押ししているとも言える。
 安倍さんには願ったりかなったりであろう。

中国外務省、安倍首相の石垣・宮古両島視察に反発




日本経済新聞 2013/7/18 11:07
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC18007_Y3A710C1EB2000/

 海保長官に佐藤保安監、初の現場出身 尖閣問題を意識

 政府は海上保安庁の北村隆志長官(59)が退任し、後任に佐藤雄二海上保安監(59)を充てる人事を固めた。
 8月1日付で発令する。
 佐藤氏は海上保安大学校卒で、現場出身を長官に起用するのは初めて。
 沖縄県の尖閣諸島を巡る中国との対立が続くなか、海上保安の現場に詳しい佐藤氏をトップに据えるのが適切と判断したようだ。

 海保長官は国土交通省の事務系キャリア官僚が就くのが慣例だった。
 今回の人事には、現場重視の姿勢を打ち出したい安倍政権の意向がにじむ。
 尖閣周辺の海域では中国との緊張関係が続く。
 海保生え抜きの佐藤氏の登用で島しょ防衛を強化する姿勢を示すとともに、現場職員の士気を高める狙いもありそうだ。

 安倍晋三首相は17日に沖縄県石垣島の石垣海上保安部などを訪問。
 尖閣問題を念頭に
 「諸君の先頭に立って領土、領海、領空を断固として守り抜く決意だ
と述べている。

 佐藤 雄二氏(さとう・ゆうじ)77年(昭52年)海上保安大学校卒、海上保安庁へ。12年警備救難部長。13年海上保安監。神奈川県出身。


 


減速する成長、そして増強される軍備


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