●27日、中国政府は鋼鉄やアルミニウムなど生産能力過剰に陥っている産業の調整・削減を含んだ新たな経済計画を近々発表する予定だが、削減の実施は極めて難しいとみられている。写真は江西省九江市の建設現場。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年6月29日 10時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=73784&type=0
生産能力過剰産業の調整は極めて困難、
地方政府の抵抗や実態把握不能―中国
2013年6月27日、環球時報によると、中国政府が近々発表する予定の鋼鉄やアルミニウムなど生産能力過剰に陥っている産業の調整・削減を含んだ新たな経済計画に関して、ロイターはこれらの産業は地方政府成長の源となっているだけでなく、実態が十分に把握できていないため、削減の実施は極めて難しいとの見方を示した。
新たな経済計画では、鋼鉄やアルミニウム、セメント、ガラス製造、造船など生産能力過剰に陥っている産業の調整や削減が予定されている。
これらの製品に対するニーズはある程度回復しつつあるものの、このままコントロールできなければ、マーケットがさらに厳しい状況に直面する可能性があるためだ。
中国の新指導部は経済分野の構造調整に力を注いでおり、地方政府に対して盲目的な拡張をやめ、無認可など不法な営業を続ける企業の閉鎖を要求している。
しかし、一部の業界関係者は
「これらの産業は地方政府が成長を続けるための重要な源であり、収入源となっているため、実行は非常に難しいだろう」
と指摘する。
これらの産業に従事している人々の新たな就業先の問題もある。
アナリストは
「必要なのは新しい政策ではなく、いかにうまく着地させるかだ」
と話す。
中央政府が削減を要求する鋼鉄やアルミニウムなどの産業は、比較的大きな民間企業でさえ無許可生産を行っており、ある種の法的グレーゾーンに属している。
そのため、国有企業のコントロールは比較的容易であるものの、民間企業のコントロールは難しく、生産能力がどれだけあるのかさえ推測できない状況の中で、削減量を見積もることはさらに困難になっている。
河北省政府は20年までに鋼鉄の生産能力を6000万トン減少させると発表しているが、専門家は
「河北省の鋼鉄生産能力は3~4億トンとされているが、実際にどれだけあるのか、現段階では誰も把握していないだろう」
と話している。
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資本主義の知識もない政治家が行っている資本主義経済のウイークポイントが現れはじめたのだろうか。
利益、収支という歯止めのない異形の資本主義である。
行くとこまで行かないと止まらないのではないだろうか。
「行くとこ」とはどんなところか?
武装警察を投入して企業・労働者を圧殺するということだろうか。
自動車生産もどうやら過剰生産の苦しみに陥ったようである。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年7月9日 22時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74141&type=0
中国の自動車販売数世界一は「偽りの繁栄」、
日本メーカーは新車投入で挽回図る―中国メディア
●9日、最新の統計データによると、中国自動車市場の今年上半期の生産台数は前年同期比16.7%増の817万8400台、販売台数は14%増の865万7200台となり、再び世界記録を塗り替え、米国を抜き世界一となった。写真は江蘇省南京市で販売される乗用車。
2013年7月9日、全国乗用車市場情報連席会が5日に発表した最新の統計データによると、中国自動車市場の今年上半期の生産台数は前年同期比16.7%増の817万8400台、販売台数は14%増の865万7200台となり、再び世界記録を塗り替え、米国を抜き世界一となった。
羊城晩報が伝えた。
しかしながら一線都市(日本の政令指定都市のようなもの。
一般的には、北京市、上海市、広州市、天津市、深セン市を指す)で働くディーラーは取材に対して、
上述したデータは「偽りの繁栄」に過ぎず、
一部自動車ブランドは6月に深刻な余剰在庫問題に陥った
と述べた。
◆3大日本メーカー、中国事業がマイナス成長
中国自動車市場の全体的な販売急増の一方で、日本車の販売は伸び悩んでいる。
海外メディアの報道によると、トヨタ・日産・ホンダの日本3大自動車メーカーは、2013年上半期の中国新車販売台数が前年同期比でやや減少した。
しかし現在は販売がやや回復しており、各社は新車投入などによる挽回を目指している。
データによると、トヨタの上半期の新車販売台数は前年同期比5.8%減の41万6900台となり、日産は8.3%減の59万1600台、ホンダは3.2%減の31万6600台となった。
6月だけを見ていくと、トヨタは前年同月比9.0%増の7万6900台で、2カ月連続の増加となった。
また、6月の増加率は5月の0.3%から上昇し、回復の強い流れを見せている。
しかし日産の6月の販売台数は前年同月比7.7%減の10万1400台となった。
ホンダは5月のプラス成長からマイナスに転じた。
これは2012年度に好調な販売を記録していたことや、主力車種のフルモデルチェンジを控えているためとされている。
◆自動車市場の販売増、偽りの繁栄か
今年上半期の中国自動車市場の生産・販売台数は16.7%増・14%増というデータを示したが、一部の一線都市に勤務するディーラーは取材に対して、「これは偽りの繁栄だ」と述べた。
広州の各自動車市場を取材したところ、黄石路の中国ブランド専売店では、停車スペースが商品の車によって占められていた。
このディーラーは
「以前は店側で必要な車があれば、メーカーがその車を送ってきた。
現在は店側の同意なしで車が送られており、在庫が膨らんでいる。
現在の自動車市場の販売状況を見る限り、現在の在庫だけでも3カ月分の販売を補える。
多くのメーカーが対外的に発表している販売データは、実際に顧客に販売される量を示すものではない」
と指摘した。
余剰在庫が生じているのは中国ブランドだけではない。
一部の日本・韓国・欧米ブランドのディーラーは取材に応じた際に、
「メーカーは現在、ディーラーに在庫を押し付けており、特に6月はそれが深刻だった」
と明らかにした。
ある欧州車のディーラーは、「当店の在庫は100台を超えている」と語った。
余剰在庫により、ディーラーは息もつけないほどだ。
あるディーラーは記者に対して、
「現在の在庫車の価格を合計すると、約2000万元(約3億2000万円)分に達している」
と述べた。
全国乗用車市場情報連席会の専門家も、
「6月は中国国内の銀行の流動性逼迫が生じ、月末に在庫がかさみ、ディーラーは資金面でつらい状況となった。
これは中国国内の自動車業界の経営水準・経営道徳が低いことを示している」
と指摘した。
◆専門家の分析
全国乗用車市場情報連席会の発表したデータについて、自動車マーケティング専門家の張勇強(ジャン・ヨンチアン)氏は、
「一部の一線都市では販売制限策が講じられているが、中国国内の全体的な販売急増に影響していない。
これは二・三・四線都市が、自動車市場の新たな成長源になっているからだ」
と分析した。
ある日本自動車メーカーの関係者も
「一線都市の販売台数が近年減少し始めているが、二・三線都市の増加率は30%以上に達しており、一部都市はこれをさらに上回っている」
と述べた。
(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)
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[減速する成長、そして増強される軍備]
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