2013年6月10日月曜日

大国風吹かす中国「尖閣はオレのもの」:習近平は毛沢東に似ている



●8日、英公共放送・BBC電子版(中国語サイト)は記事「ロサンゼルスタイムズ:習近平は胡錦濤以上に毛沢東に似ている」を掲載した。就任後に見せた一連の動きは改革派を失望させるものとなった。写真は習近平国家主席。

レコードチャイナ 配信日時:2013年6月10日 20時0分

習近平国家主席は胡錦濤前主席以上に毛沢東に似ている
=改革派は失望―米紙

 2013年6月8日、英公共放送・BBC電子版(中国語サイト)は記事
 「ロサンゼルスタイムズ:習近平は胡錦濤以上に毛沢東に似ている
を掲載した。

 習近平(シー・ジンピン)国家主席の訪米後、米メディアは続々と関連報道を報じている。
 ロサンゼルスタイムズは8日、習主席は前任の胡錦濤(フー・ジンタオ)氏以上に左派的、毛沢東的だと評した。

●.学術界とメディアへのコントロール強化。
●.南シナ海問題、東シナ海問題に対する強硬姿勢。
●.就任後初の外訪先としてロシアを選んだ
こと。
 習主席就任後の一連の行動は前任者と比べてより強硬であることを示している。

 いまだに中国人の多くが習主席の心は改革にあると信じているが、中国共産党内の改革派には失望が広がっている。
 ある学者は
 「中国はすでに改革のタイミングを逃した
と悲観している。
 胡前主席の場合、就任後5年間は改革に着手するのではとの期待が残っていた。
 習主席は就任後わずか半年でそうした期待は失われてしまった。


J_Cast news 2013/6/10 16:43
http://www.j-cast.com/tv/2013/06/10176884.html

大国風吹かす中国・習主席!米中会談でも「尖閣オレのもの」

   2日間、8時間にわたり行なわれた米中首脳会談で明かになったのは、習近平国家主席(59)の露骨な大国意識だった。
 習は軍事力の強化を背景に、
 「積極的に行動し新たな形の大国同士の関係を構築しなければなりません」
と、『大国』を強調。
 さらに
 「広い太平洋は米中両国を十分受け入れる余裕があります」
と述べ、太平洋を米中で支配しようぜと誘いをかけた。

   裏を返せば日本に対する脅しとも取れるが、では日本としてはこの米中首脳会談をどう捉えたらいいのか。

■オバマ大統領「外交解決」求める

   2月の安倍首相との首脳会談は昼食会をはさんで2時間ほどだったが、2日間、8時間というのは異例の長さだ。
 会談場所もワシントンではなく、カルフォルニアのパームスプリングズの保養地。
 ノーネクタイでリラックスした雰囲気で行なわれた。

   会談初日は、習主席の
 「今、中米関係は新たな歴史的出発点に到達した」
で始まった。
 これに応えオバマ大統領は
 「我々がこれほど早くあなたを招いたのは米中関係の重要性を表している」
と持ち上げたという。

   会談の中で習は尖閣諸島の海洋権益の問題に触れ、
 「国家主権と領土の統一を断固として守る」
と主張し、これにオバマ大統領は
 「日本の施政権は認めるが、領有権については特定の立場を取らない」
と語った。
 日中対立のエスカレートを避け外交解決を図るよう求めたという。

■同盟関係か、新たな冷戦時代か

   共同通信編集委員の柿崎明二は
 「米中は戦争はできないから、同盟関係の向っていくという人もいるが、新たな冷戦に入る可能性もあります。
 日本は戸惑うかもしれないが、不動心でいたほうがいい」
と分析する。
 経済評論家の池田健三郎は
 「中国は大国、大国といっているが、オバマさんは人権問題や公害などはどうなのか、言いたいことがいっぱいあるはずです。
 ただ、習主席体制はできたばかりで、最初から厳しいことを言ってもしょうがないので今回は持ち上げたのだろう」

   弁護士の大渕愛子は
 「尖閣問題について、今までよりもトーンダウンしているような気がする。
 オバマさんの中国に対する重要性の認識が強いんだなと」

   いや、アメリカは一貫して尖閣列島については日本の実効支配を認め、領有については当事者間で解決する問題としてきたのではないか。



レコードチャイナ 配信日時:2013年6月8日 21時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=73053&type=0

中国の「新たな大国の関係」、新たなあつれきを生む―英メディア

 2013年6月5日、環球時報によると、
 「中国が米国に対して大国然とすることがあつれきを招く
と英国のメディアが報じている。
 米国を訪問する中国の習近平(シー・ジンピン)主席はこれまでとは違った中国の新たな世界観を見せるかもしれない。

 中国は2008年に米中による「G2構想」を拒否し、現在もその姿勢を続けているが、新たな指導者が決まってからの中国はそうした姿勢を一転させ、今回の米中首脳会談でこの構想を受け入れるかもしれない。
 より自信を深めた姿勢は「中華民族の偉大な復興」の一部として外交政策にも見られる。

 米国のある外交官は、胡錦濤(フー・ジンタオ)前政権と比べて現政権では中国の高級官僚と接触する機会が大幅に増えたが、「新たな大国の関係」が2つの対等な存在による関係であることを米国に認めさせようとしているように見えるとしている。

 しかし、中国は米国と対等な関係になろうとしているが、それは同時に他の国々との関係を低く見ることにもなる。
 中国による新たな世界観では、
 「米国を除く全ての国は、犠牲にしたり無視したりしてもよい存在ですらある
ことに人々は注意すべきだろう。



ニュースウイーク 2013年6月28日(金)15時46分 喩塵(ジャーナリスト)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2013/06/post-2979.php

ソ連末期に似てきた? 習近平政権に迫る「限界」

 メディアと世論を締め付け、
 特権階級を拡大し、
 個人崇拝を復活させる
 ――現在の共産党政権は崩壊の足音が迫っていたブレジネフ時代のソ連と酷似している



●建国者っぽく 習近平は共産中国の父である毛沢東とイメージが似ている Petar Kujundzic-Reuters

 「人治」の国と呼ばれた中国で、改革派の知識人たちはずっと「法治」と憲法に基づく政治の実現を求めてきた。
 最近、北京の知識人たちが集まって会食すると、決まって話題になるのが「憲政」の2文字だ。
 もちろん憲法問題だけでなく、そこには民主政治や自由、人権についての議論が含まれる。
 それぞれがそれぞれの考えを激しくぶつけあうが、最後は全員が沈黙する。
 初夏の北京の、何とも薄ら寒い風景だ。
 
 この議論は、去年の秋に共産党の新しいリーダーが決まってから始まった。
 習近平(シー・チンピン)と李克強(リー・コーチアン)が昨秋、事実上中国のリーダーになってから、今年の春にそれぞれ国家主席と首相に就任するまでの半年間、人々は注意深く2人を観察していた。
 ただ「実習期間」を半分も過ぎると、
 知識人たちは「実習生」2人の言動に失望させられた。

 さらに人民日報やその系列のタブロイド紙環球時報、軍の新聞である解放軍報、党機関雑誌の紅旗文稿といった共産党系メディアが5月末、そろって「憲政」を否定する記事を掲載した。
 記事によれば、
 「憲政とは、あれこれ言っているが要するに社会主義の道を否定するもの
でしかない。
 習近平に対して抱いていたはかない希望は、この「冷や水」ですっかり打ち消されてしまった。

 今年の初め、南方週末に対する当局による検閲が問題になった時、環球時報は騒ぎの首謀者を「アメリカにいる(盲目の人権活動家)陳光誠(チェン・コアンチョン)だ」と決め付けた。
 その後、メディアを統括する共産党中央宣伝部は全国各地の新聞にこの文章を転載するよう命じた。
 改革派に対する「死刑宣告」だ。
 環球時報に「死刑執行」の刀を渡したのは、習近平なのだろうか。

 あまり注目されていないが、最近
 国家インターネット情報弁公室
という組織が政府内で格上げされた。
 これはネットでの活発な議論に対する管理強化にほかならない。
 天安門事件の記念日である6月4日の前には、全国各地で改革派が拘束されたという情報が水面下で駆け巡った。

 ただ、共産党が思想や世論を統一することはとっくに難しくなっている。
 反体制派を拘束し続けているが、反体制派の数は増えている。
 今から10年前、中国では公安部国内安全保衛局(国保、中国語の発音をもじって国宝、さらに国宝から熊猫[パンダ]とも呼ばれる)に事情聴取されるのは非常に恐ろしいことだった。
 最悪の場合、職場から辞職を迫られる危険もあった。


 昨年あたりまでは、ミエミエに
 「中国よいしょ」
をしていた世界のマスメデイアは昨今では、中国のあら探しばかりして
 「中国タタキ」
に専念している。
 いっときは、
 「中国は世界の救世主」
もどきに持ちあげていたのに、今では
 「中国は世界のトラブルメーカー」
だと言わんばかりである。
 マスメデイアとは勝手なもんだ。
 筋の通った信念がない。


朝日新聞 2013年7月13日8時45分
http://www.asahi.com/international/update/0712/TKY201307120456.html

「中国共産党よ初心に帰れ」 習主席、初任地で粛正訴え

 【北京=林望】中国の習近平(シーチンピン)国家主席が11日、約30年前に党幹部として初めて赴任した河北省の農村を訪れ
 「党が若さを保つには、赤ん坊のような心を忘れぬことだ」
と、腐敗で揺らぐ党の信頼回復に取り組む姿勢をアピールした。

 国営中央テレビが公式ブログで伝えた。
 習氏は1982年から3年間、同省正定県の幹部を務めた。
 習氏は集まった同県の住民に
 「懐かしい場所だ。当時は自転車で皆さんに会いに来た」
とあいさつ。
 「風紀の問題は党の存亡にかかわる。
 共産党が政権をとって60年余りになるが、常に風紀を粛正し純潔さを保たなければならない」
と述べ、
 「人民に奉仕することが我々の目標だ」
と強調した。

 党幹部に腐敗が広がり、特権階級化している現実を戒める「大衆路線教育」キャンペーンの一環。
 習氏は最近、共産党が政権を担う理由を思い起こさせるように、抗日戦争などの苦難を経て政権を打ち立てた毛沢東の言葉を多用している。
 この日も政権を奪う前の共産党が拠点を置いた同省内の農村を訪れ、
 「(党員は)おごったり浮かれたりしてはならない」
とする毛の言葉を披露した。

 
 毛沢東の言葉を多用するということは、汚職撲滅を名分にして粛清が行われる可能性が大きい。
 その手始めに入ったとみていいだろう。

中国が製作した尖閣諸島奪取のCG

 公開日: 2012/10/24





減速する成長、そして増強される軍備


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