●3日、著名コラムニストの丁[口冬]氏はブログエントリー「中国はなぜアジアでより孤立するようになったのか?」を掲載した。写真は4月20日、珠海市。海軍節艦艇開放デー。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年6月5日 11時58分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=72987&type=60
<レコチャ広場>中国はなぜアジアでますます孤立しているのか?
2013年6月3日、著名コラムニストの丁[口冬](ディンドン)氏はブログエントリー
「中国はなぜアジアでより孤立するようになったのか?」
を掲載した。
シンガポールで開催されたアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)。
日米が防衛相、国防長官などトップ級閣僚を派遣するなか、中国は副総参謀長の派遣にとどまった。
日米代表の態度は中国代表よりも明らかに堂々と、しかも礼儀正しいものであり、中国と問題を抱えながらも積極的に握手し、言葉を交わしていた。
アジア安全保障会議ではアジア太平洋地域の平和と安定が主なテーマとなったが、問題の多くは中国関連。
中国は明らかに厄介ごとの火種
とみられている。
諸国が不安を感じていることが地域外の国が介入するチャンスとなっている。
米国のアジアへの帰還、欧州の関与がまさにそれだ。
逆に中国はますます孤立するようになっている。
中国が孤立しているのは力が足りないからではない。
諸国が認める国際体制に融和しないからだ。
あくまで独自の方式とイデオロギーを貫いている。
近年ではナショナリズムの高まりも目立ち、また中国官制メディアには西洋の政治理念を拒否する記事がたびたび掲載されている。
間もなく習近平(シー・ジンピン)主席が訪米するが、そのために中国はアフリカ、インド、ラテンアメリカと各地で外交を展開。
その目的は米国に対する防御を固めようという狙いにほかならない。
こうした準備をして初めて習主席は米国を訪問できる。
いや、これらの備えがなければ、訪米する勇気が湧かないのかもしれないが。
』
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毎日新聞 2013年06月13日 15時00分
http://mainichi.jp/select/news/20130613k0000e030205000c.html
米上院:中国非難決議へ 東シナ海や南シナ海緊張で
【ワシントン西田進一郎】
米上院外交委員会のメネンデス委員長(民主党)ら超党派の3議員が、東シナ海や南シナ海で中国が地域の緊張を高めていると非難し、航行の自由や領有権問題の平和的な解決を支持する立場を再確認する決議案を提出していたことが12日、分かった。
上院は2011年に南シナ海をめぐる同趣旨の決議を全会一致で採択。
中国によるその後の威圧的な行動も決議案に盛り込まれており、今回も採択される見通しだ。
メネンデス氏やルビオ議員(共和党)らが10日に共同提案した。
7、8日の米中首脳会談では、沖縄県・尖閣諸島について、オバマ大統領が事態の沈静化と対話による解決を求めたが、習近平国家主席は領有権を強く主張し、議論は平行線に終わった。
議会としても大統領を支持する姿勢を鮮明にし、中国をけん制する狙いがあるとみられる。
決議案は、
「近年、南シナ海において危険で、地域を不安定化させる数多くの事件があった」
とし、中国とフィリピンが領有権を争うスカボロー礁周辺を中国艦船が12年に封鎖したことなどを列挙。
尖閣諸島では、今年1月の中国海軍艦艇による海上自衛隊の護衛艦への火器管制レーダー照射や、4月の中国海洋監視船8隻による12カイリ内への侵入があったことを挙げ、
「地域の緊張をさらに高めた」
と非難した。
そのうえで、
「南シナ海や東シナ海で海域や領土の主張をしたり、現状を変更したりするための海軍や海洋安全保障船舶などによる威圧、脅迫、武力行使を非難する」
と指摘。
すべての当事国に対して
「紛争を複雑化したり、悪化させたりするような行動を自制するよう強く求める」
と呼びかけている。
』
この決議案は、前文で東南アジア諸国連合(ASEAN)・日本と中国との海洋での様々なトラブルに言及しつつ、以下6項目について決議している。
(2).無人島嶼への要員配置を控えるなど、すべての当事者に強く自制を求める
(3).米国は中国とASEAN諸国の南シナ海における行動規範作りの努力を強く支持する
(4).国際法に基づく南シナ海の領土問題解決のための外交努力を支持する
(5).同地域の国々の海洋警察能力構築のための米国の努力を慫慂(しょうよう)する
(6).西太平洋における航行の自由、平和と安定、国際法の尊重などのための米軍の作戦継続を支持する
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年6月14日 8時34分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=73268&type=0
中国の強権政治が南シナ海の緊張を引き起こした―米メディア
●11日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカは記事「中国の強権政治が南シナ海の緊張を引き起こした」を掲載した。写真は4月、青島市の広場に展示された中国人民解放軍の空母艦載機J-15の模型。
2013年6月11日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカは記事
「中国の強権政治が南シナ海の緊張を引き起こした」
を掲載した。
先日の米中首脳会談で、習近平(シー・ジンピン)国家主席はオバマ米大統領に尖閣諸島及び南シナ海問題における中国の立場を伝えた。
一方、フィリピンやベトナムなどの研究者は中国の強硬な態度が南シナ海の緊張を引き起こしていると批判した。
南シナ海をめぐっては昨年のスカボロー礁(中国名は黄岩島)に続き、今年はセカンド・トーマス・ショール(中国名は仁愛礁)で、中国とフィリピンが対峙している。
フィリピンのデ・ラ・サール大学国際問題研究所のRenato Cruz De Castro教授は
「中国は地域最大の大国。
この問題を平和的に解決するのか、それとも争いに導くのか。
中国には責任があるはず」
と指摘している。
ベトナム外交学院南シナ海研究プロジェクトのTran Truong Thuy主任は
「中国の強硬姿勢は領有権問題を抱える国々を不安にさせている。
そのため東南アジア諸国連合(ASEAN)の多くの国々は米国との安全協力を強化し、アジアにおける米国のプレゼンスを歓迎している」
とコメントしている。
フィリピン外務省海洋事務委員会のHenry S Bensurto事務局長は、
中国が領有権問題を棚上げにして共同開発を進めるべきと主張していることに対し、
「私に言わせれば、人の服を奪っておいてから、その服をシェアしようという提案するもの。
こちら側がお金を払うわけではないが受け入れられる話ではない」
と批判した。
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[減速する成長、そして増強される軍備]
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