●10日、グローバル大手カジュアルウェアブランドの「ユニクロ」はこのほど、世界最大・最新のフラッグシップショップ、「ユニクロ上海店」が国慶節前日の今月30日にオープンすると発表した。国際金融報が伝えた。資料写真。
レコードチャイナ 配信日時:2013年9月11日 10時46分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76648&type=
ユニクロ・グローバル旗艦店、今月オープン―上海市
2013年9月10日、グローバル大手カジュアルウェアブランドの「ユニクロ」はこのほど、世界最大・最新のフラッグシップショップ、「ユニクロ上海店」が国慶節前日の今月30日にオープンすると発表した。
国際金融報が伝えた。
上海市の人気ショッピングエリア、淮海中路のデパート「二百永新」跡地を活用し、売り場面積8000平方メートル以上。
「ユニクロ」のほか、ファーストリテイリング(山口県山口市)傘下の4大ブランド、「ジーユー」「コントワー・デ・コトニエ」「プリンセス タム・タム」「プラステ」が中国市場に初参入する。
「ユニクロ」は現在、中国50都市以上で200店以上を展開している。
ファーストリテイリングは今後も「ユニクロ」ブランドを中国市場に根ざすべく、出店ペースを加速、年間80-100店を開店する計画。
(提供/人民網日本語版・翻訳/HT・編集/武藤)
』
『
東洋経済 2013年10月12日
http://toyokeizai.net/articles/-/21481
海外急拡大と国内成長、二兎を追うユニクロ
65歳までの社長引退を撤回、海外拡大にアクセルを踏み込む
「残念ながら社長を継続しないといけない。
今はグローバル化を進めている真っ最中で、現実に執行をやめるのは不可能だ」
柳井正ファーストリテイリング会長兼社長は以前から、65歳になる14年2月までに社長を退くと公言していた。
が、10日の決算説明会の場でこれを撤回。
一転、続投を表明した。
「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、13年8月期に国内衣料品企業として初めて売上高1兆円を突破。
9月にはユニクロとして世界最大の旗艦店を上海に開業した。
海外店の収益貢献が本格化し、グローバル展開を加速している。
■上海現地で見たユニクロ人気
柳井社長は決算会見で、
「できれば2年後、少なくとも3年後までには国内と海外の店舗数を逆転させたい
(13年8月末、国内店834、海外店446)」
と、海外へ積極的に経営資源を振り向ける方針を改めて明確にした。
今14年8月期は中国や東南アジア、米国への出店を加速。
前期の154店を大幅に上回る198の店舗純増を予定し、海外店は644店まで増える見通し。
13年6月に初進出したインドネシアに続き、14年春にはドイツ、オーストラリアにも初出店する。
また、現地メディアの報道によれば、近くインドへの進出も控えている。
「歓迎光臨、優衣庫上海店!(ユニクロ上海店へようこそ!)」
9月30日、グループで世界最大の店舗となるユニクロ上海店の開店には約2000人が詰め掛け、あまりの人の多さに10時の予定を前倒ししてオープンしたほどだった。
地下1階、地上5階建てのユニクロ上海店は上海市で目抜き通りとして有名な淮海路に位置し、売り場面積が約8000㎡。
これまで最大だったユニクロ銀座店(約5000㎡)の1.6倍もある。
巨大な売場には、低価格ブランドの「ジーユー」や過去に買収した3ブランドも集積しており、グループブランドの世界への発信拠点と位置づけている。
当日は秋冬の目玉商品であるシルクのブラウスや機能性肌着などを買い込む客であふれかえった。
「ユニクロの服はとにかく品質が良い。家族みんなで着ている」(21歳・大学生)。
複数の客に話を聞いてみたが、昨年9月に起きた反日デモの影響は微塵も感じさせない。
開店当日の店内は人であふれかえった
「日本の高品質、サービスにおけるおもてなしは、中国の消費者も渇望している」(潘寧・ユニクロ中国CEO)。
海外ユニクロ事業は13年8月期に売上高2511億円(前年同期比64%増)、営業利益183億円(同66.8%増)と大幅に拡大した。
海外店の約半数は中国にあり、進出から11年で“高品質ブランド”のイメージ確立に成功した今、中国市場は収穫期を迎えている。
■国内ユニクロは3期連続減益
一方、国内ユニクロ事業は業績が冴えない。
機能性肌着「ヒートテック」が大ヒットした10年8月期以降、目立ったヒット商品にも恵まれず2期連続で既存店売上高は前年を下回った。
12年秋からは集客の起爆剤として、毎週、金土日月の「4日間連続セール」を開始。
狙い通り既存店売上高は回復したものの、値引き販売の影響で採算が悪化。
国内ユニクロ事業は13年8月期に前期比5.4%の減益となり、3期連続の営業減益となっている。
海外は上り調子。
カギを握るのは国内ユニクロの動向だ。
グループ全体では海外ユニクロやジーユーの成長が牽引し、増収増益となったが、国内ユニクロ事業が足を引っ張り、13年8月期は期中に上方修正した業績見通しには届かなかった。
今14年8月期の店舗計画を見ても、国内店舗の純増数は直営店で年間10店程度。
店舗数はあまり増えず、スクラップ&ビルドによる店舗の大型化が中心になる。
成長の軸足が海外に移る中、課題は収益基盤である国内事業の安定化だ。
前期のような価格訴求は控え、今秋冬から重点展開しているシルクやカシミヤをはじめとした素材や機能性を重点的に打ち出すことで、「今期は増益にしたい」と柳井社長は意気込む。
だが、来年4月には消費増税も控え、国内の消費環境が悪化することも懸念される。
ユニクロが目指す「海外の急拡大」と「国内の安定成長」の二兎を追うのは容易ではない。
』
『
ニュースファイアー 更新日:2013年10月11日
http://newsphere.jp/business/20131011-5/
「欧州店舗はほぼ破綻」 海外紙が指摘する、
ユニクロ世界一への課題とは?
「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングが10日、2013年8月期の連結売上高が、前年比23%増の1兆1430億円となり、最終利益が903億円と26%伸びたことを発表した。
営業利益も過去最高の132億円であった。
最終利益の見通しは920億円だが、これは近年の急成長の中では低い伸び率であることをウォールストリート・ジャーナル紙は伝えている。
同日の会見で、柳井正会長兼社長(64)は、グローバル展開を加速する中、公言していた「65歳での社長引退」を撤回すると表明した。
【売上高に反して落ち込んだ国内での売上高?】
ウォールストリート・ジャーナル紙は、急速な海外展開を行っている同社だが、
売り上げの大部分は飽和状態かつ高齢化した日本市場におけるものだと報じた。
さらに、同社は週末限定割引の延長や、広告、店内の在庫の充実化を図っていたものの、利益率の高い商品は顧客に避けられたと指摘した。
そのため、下半期の売上・客足ともに2桁の成長率を見せたものの、客単価は5.5%落ち込んだという。
記者会見で柳井氏は、顧客により高額な商品を買ってもらえるよう努めている、と述べていた。
【アジア市場拡大による今後の展開は?】
フィナンシャル・タイムズ紙は、アメリカの店舗が営業損失から抜け出せず、ヨーロッパ(英、仏、露)の店舗はほぼ破綻していることを指摘。
一方、102店舗のオープンもあって、中国、香港、台湾では売上・営業利益ともに急増している。
売上は1250億円で、ユニクロの海外店舗での約半分近くを占めており、営業利益は135億円で海外事業の74%近くを占めているという。
また同紙は、シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピンを含む東南アジアでの事業も好調で、期待できると伝えている。
』
「ユニクロ」は既に賞味期限切れの企業
なのかもしれない。
日本の高齢者層がメインの顧客であり、若者はすでに離れているという。
ちょうど、アメリカの「ターゲット」あるいは「Kマート」に近くなっているようだ。
また、欧州でのユニクロはほぼ破綻状態だという。
残るは、アジアになる。
「賞味期限切れの企業はアジアへいく」とはそれなりの真実である。
中国は今、巨大な消費市場になりつつあり、
「モノに憑かれた大衆」の海原のようである。
ユニクロにはフィットしやすいかもしれない。
ただ、ヤオハンの例もある。
中国は難しい。
__