2013年9月4日水曜日

尖閣諸島の代替ターゲット:フィリピイン、スカボロー礁(中国名:黄岩島)

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●4日、中国外交部の洪磊報道官は、フィリピンが「中国はスカボロー礁で建物の建設を進めている」と指摘したことに対し、「フィリピン側の主張は事実に基づいていない」と反論した。資料写真。


サーチナニュース  2013/09/04(水) 17:20
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0904&f=politics_0904_003.shtml

中国、他国に順守求める南シナ海宣言に自ら違反か…比国防相が非難

  フィリピンのヴォルタイレ・ガズミン国防相は3日、中国と領有権を争うスカボロー礁(中国名:黄岩島)でコンクリートの建材を発見したとして、中国を
「建設活動をしようとしている」、
「南シナ海行動宣言に違反する行為だ」
と非難した。
 同宣言は中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)9カ国が、南シナ海の島の領有権を巡る対立の平和的解決を目的として結んだ。
 拘束力はないが、中国は対立国が新たな行動を起こした場合にしばしば「宣言に違反している」と非難している。
 中国新聞社が報じた。

  ガズミン国防相は写真を示し、8月下旬に航空機がパトロールしたところ、スカボロー礁にコンクリートの建材が30個存在するのを発見したと説明。
 中国側に抗議する準備をしているという。

  ガズミン国防相は、スプラトリー諸島(中国名:南沙諸島)のミスチーフ礁の例を挙げた。
 1994年に悪天候のためフィリピン側が引き上げたところ、中国軍は翌95年に建造物を作った。
 「最初は漁民の避難場所と説明していたが、その後、軍事要塞になっていた。
 中国は結局、ミスチーフ礁を実効支配することになった」という。

  ガズミン国防相は
「われわれには前轍(ぜんてつ)がある。
 最初は石を置く。
 次に杭。そして基礎工事を始める。
 監視していないと、要塞ができあがっている」
と、スカボロー礁での建材持ち込みも中国の常套手段と主張した。
 フィリピン海軍も8月31日に、スカボロー礁近くに中国の艦船3隻がいることを確認したという。

  中国の駐フィリピン大使館の張華報道官は同問題についての取材に対して「われわれには調査する必要がある」と回答したという。

  「南シナ海行動宣言」の全称は「南シナ海における当事国の行動に関する宣言」。南シナ海の島の領有権を巡る対立の平和的解決を目的に、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国が2002年に結んだ。

  同宣言は「当事国は紛争を複雑化し、エスカレートし、平和と安定に影響を与える活動を自制する」
として、
 「現在住民が居住していない島、岩礁、砂州、小島やその他の個所への居住行為をやめる」
との内容を盛り込んでいる。

  同宣言に法的拘束力はないが、中国は南シナ海における島の領有を巡り対立する国が新たな行動を起こした場合にしばしば「南シナ海行動宣言に違反」と相手国を非難する。
 同宣言の中国側の署名者は、当時、中国政府・外交部副部長(副大臣)だった王毅・現外相だ。

  厦門(アモイ)大学南洋研究院の荘国土院長は
 「フィリピンは世論をあおりたてている」
として、
 「9月に中国とASEAN諸国が、『南シナ海行動宣言』に法的拘束力を持たせるための会議を行う。
 現状を確固たるものにしたいのだろう」
との見方を示した。

  荘院長はフィリピン側が非難するスカボロー礁における中国の構造物建設について
「フィリピンの漁民を含め、周辺の漁民にとってよいことだ」、
「フィリピン当局は大げさに騒ぐ前に、中業島と仁愛礁の状況でも話しているのがよいのではないか」
などと述べた。

  中業島と仁愛礁はスプラトリー諸島の島/岩礁で、いずれもフィリピンが実効支配している。仁愛礁はフィリピンが1999年に撤退して、いったんは中国が進出する動きを見せたが、その後フィリピインが船を座礁させ、12人からなる軍部隊を駐在させている。

  広西社会科学院東南アジア研究所の孫小迎研究員はスカボロー礁における建設について
 「中国は自国が主権を要する領土に、建築物を作る権利がある。
 外部の干渉は受け入れない」
と主張。
 「南シナ海の島で、先に建築を始めて人を住ませたのはフィリピンだ」
と論じ、
 「このような状況で、なぜ中国だけが自制して静観せねばならないのか。
 (フィリピンは)なぜ、南海行動宣言の旗を掲げはじめたのか。
 中国は自粛だけをしていろと言うのか」
と反発した。


 中国には理性的判断というあり方はない。
 脅しに屈したら最後、骨の髄までしゃぶられる。
 それが、中国を中心にして形成された中華思想の形。
 勝つか負けるか、1か0か、二者択一の世界。
 フィリッピンはこのままでは言いなりになるしかないだろう。
 そのことを厳然と理解しないなら、それもしかたがない。


レコードチャイナ 配信日時:2013年9月5日 14時0分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76417&type=0

南シナ海で中国が建物を建設!?
フィリピンに反論も詳細は語らず―中国外交部

 2013年9月4日、中国外交部の洪磊(ホン・レイ)報道官は、フィリピンが
 「中国はスカボロー礁で建物の建設を進めている」
と指摘したことに対し、
 「フィリピン側の主張は事実に基づいていない」
と反論した。
 新華社通信が伝えた。

 今月3日、フィリピン国防省は、中国と領土争いがある南シナ海のスカボロー礁(中国語名称:黄岩島)で、約5cm角のコンクリートの塊30個余りが見つかったと発表し、
 中国が領土を侵犯したと批判。さらに、同国のガズミン国防相はこの件について、
 「中国がスカボロー礁で構造物を建設する用意を進めている」
と語った。

 フィリピン側の主張に対し、中国外交部の洪磊報道官は定例記者会見で、
 「黄岩島は中国固有の領土だ。
 中国政府の公船は同海域でパトロールを続け、黄岩島の主権と同海域の秩序を守っている。
 これは中国の正当な権利だ」
としながらも、コンクリートの塊について詳細は語らなかった。



サーチナニュース 2013/09/05(木) 09:55
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0905&f=politics_0905_003.shtml

比と領有争う岩礁に建造物か…中国政府「正当な権益」

  中国政府・外交部の洪磊報道官は4日の定例記者会見で、フィリピンが
 「中国は(領有権を争っている)スカボロー礁に建造物を作り始めている」
と非難したことにつて、「事実と異なる」と反論した。
 しかし、
 「建造物を作ってはいない」とは明言せず
 「黄岩島の主権と海域の秩序維持は、中国側の正当な権益
などと述べた。黄岩島はスカボロー礁の中国名。

  洪報道官は「フィリピン側の主張は事実でない」と述べたが、「建造物は作っていない」とは明言せずに、「黄岩島は中国固有の領土だ」と述べた上で、
 「現在の情勢は、中国政府の公務船が黄岩島の海域で正常な巡航を維持している。
 黄岩島の主権と海域の秩序維持は、中国側の正当な権益であり、議論の余地はない
と述べた。

  フィリピンのヴォルタイレ・ガズミン国防相は3日、中国と領有権を争うスカボロー礁でコンクリートの建材を発見したとして、中国を「建設活動をしようとしている」、「南シナ海行動宣言に違反する行為だ」と非難した。

  南シナ海行動宣言は中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が締結した宣言で、法的拘束力はないが、領有権について争いがある島や岩礁について「現在住民が居住していない島、岩礁、砂州、小島やその他の個所への居住行為」は「複雑化し、エスカレートし、平和と安定に影響を与える活動」として各国ともおこなわないとの内容を盛り込んでいる。


 フィリッピンがどう主張しようと中国には勝てない。
 中国の基準は「強い」ことしかない。
 もし、フィリッピンが中国を抑えこもうとするなら、もはやアメリカの力を借りる以外に手はないだろう。
 もしそうしないなら、スカボロー礁が中国領土になることは必死である。
 



減速する成長、そして増強される軍備


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